運動器再生医療センター|済生会 奈良病院

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TEL:0742-36-1881(代表)

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運動器再生医療センター

診療内容・特色

ご案内

この度、運動器再生医療センターを開設しました。

従来の保存加療と手術加療を繋ぐ、新しい治療法の選択肢の一つとして、再生医療を導入しました。当センターでは再生医療区分での第2種、第3種が共に認可されましたので、膝関節腔内および筋・腱・靭帯への投与が可能です。しかも、当センター内で自己末梢血からPRP/APSの分離・抽出・投与が可能ですので、施術当日のみの日帰り施術が可能です。

PRP(Platelet-Rich Plasma)とは多血小板血漿と呼ばれており、血小板の濃縮液を活性化したものを指しています。血液1mm3当りに10万~40万個含まれる血小板は、血管が損傷した時に、損傷した場所に集まって止血を行う働きがありますが、同時に多量の成長因子を放出します。この成長因子には、組織修復や再生を手助けする多くの役割を持っています。ご自身の血液を用いた治療ですので拒絶反応などの心配はありません。

1週間~6か月で組織の修復が起こり、治療後2週間~3か月に効果の出現が期待できます。また、繰り返し治療を行うことも可能です。

再生医療(PRP治療・APS治療)を希望される方へ

変形性膝関節症(担当 岡橋孝治郎医師)やスポーツ障害(肉離れ・肘・足の筋腱付着部症など:担当 松井智裕医師)でお悩みの方に対して治療を行います。日帰りの施術です。

*全ての疾患が対象になる訳ではありません。詳細につきましては、主治医とよく相談するようにお願いします。

【対象疾患;膝関節の場合】

  • 比較的変形は少ないが、炎症、痛みの強い方
  • ヒアルロン酸注射で疼痛コントロールが不良の方
  • 慢性関節リウマチなど他の炎症疾患の無い方
  • 関節水腫の強い方
  • どうしても手術加療を避けたい方

【対象疾患;スポーツ障害の場合】

  • 肉離れ
  • テニス肘
  • 野球肘
  • ジャンパー膝
  • アキレス腱付着部症

*基本的に手術加療が必要な症例では再生医療の効果は少ないとの報告が多くあります。

PRP 治療の注意点など
  • 治療効果・効果の持続期間には個人差があります。
  • 施術時、患部への注入には痛みを伴うことがあります。
  • 施術後数日間、同部に疼痛・腫脹・熱感が出現することがあります。
  • 採血部位、治療部位に皮下出血班が出現することがあります。
  • 施術中に気分が悪くなることがあります。
再生医療(PRP治療・APS治療)の手順

1.治療予定時間の約30分前に整形外科外来に来て頂きます。

2.問診:看護師が当日の健康状態を確認します。
 ※当日体調がすぐれない場合は、連絡をお願いします。

 (℡:0742-36-1881 整形外科外来:予約変更を行います)

3.手術室へ(看護師が案内します):持参の服装または病衣に着替えていただき、手術室に入室いただきます。

4.採血:手術室にて、看護師が採血を行います。
 治療に必要な採血は約50mlとなります。(献血での採血は約400mlですので、特に健康被害などはありません)

5.再生医療の作製:担当医師により、PRP/APSを分離・抽出します。

6.注入 PRP/APSを注射します。

7.注入後、約15分程度経過観察を行います。特に問題が無ければ終了、帰宅いただきます。(日帰りの施術です。)

8.次回の外来診察日に受診してください(担当医師から案内があります)。

 *施術当日の入浴は控えて下さい。施術翌日には、穿刺部のシールを剥がしていただき、入浴いただけます。
 *注射後、痛み・腫れ・熱感が生じますが、約1週間程度で徐々に自然消失します。

その他の注意事項
  • 採血自体が上手くいかなかった場合や、採取した血液でPRP/APS を分離できないことが生じた場合には、再度採血をさせていただく場合があります。
  • PRP/APS を濃縮する専用の機器に突然の不具合が発生した場合には、治療日の変更や開始時間を変更させていただくことがあります。
  • 施術当日、施術開始時刻が予定より遅れる場合があります。
治療費用について

PRP 治療は医療保険の対象ではありません(医療保険を使った診療との併用はできません)

PRP 治療費(スポーツ障害):10万円(税抜)

APS治療費(変形性膝関節症):30万円(税抜)


  • 実施前診察&検査など保険診療
  • APS/PRP投与当日保険外診療
  • 投与後保険診療となります。

*治療後の効果及び費用等に関する問題に関しては、一切の責任を負いません。ご了承の程、どうぞ宜しくお願いします。

2021年6月吉日   運動器再生医療センター長:岡橋孝治郎