〈夕暮れの川路桜(野の花事務員が撮影)〉
済生会奈良病院訪問看護ステーション野の花の事業所の横には佐保川が流れています。
その佐保川は、総延長は5km以上に及ぶ奈良市最大の「桜の名所」となっています。
佐保川の桜は、江戸時代末期に奈良奉行によって植樹されたのが始まりで、1000本余りの桜は「川路桜」と呼ばれています。樹齢160年を迎える古木のほか、御衣黄(ぎょいこう)桜や美しい桜のトンネルも見ごたえがあります。佐保川・川路桜祭りの期間中は、堤灯が設置され夜桜を楽しむこともできます。また、桜が散りだす頃には、川面に浮かぶ「花筏(いかだ)」が見られることもあります。
〈 川路で見つけた「御衣黄(ぎょいこう)」(野の花事務員が撮影)〉
珍しい桜「御衣黄(ぎょいこう)」は緑色の花びらをした八重桜です。花が目立たないので気付かないほどですが、よく見ると緑色をした花の不思議さに魅了されます。花を見ることができたら、かなり希少でラッキーだといわれています。
日本にある桜は栽培用品種を含めると600種類以上あるといわれていますが、緑色の花を咲かせ異彩をはなっている「御衣黄(ぎょいこう)」だけです。咲き始めは完全に緑色ですが、次第に緑色は薄れて黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなります。この緑色の正体は葉緑素。葉に含まれるものと同じで、花びらの裏側には気孔もあります。花は葉から進化したと考えられています。付かないほどですが、よく見ると緑色をした花の不思議さに魅了されます。
所長 丸山節子 2023.4月
病院の取組
チームで支える糖尿病治療
済生会奈良病院では
糖尿病透析予防指導を
行なっています。