整形外科医の筆者は,選手用医務室およびFOP(Field of Play)の救護スタッフとして東京五輪に参加しました。筆者が参加した自転車競技(BMXレーシング)は外傷発生率が最も高い競技であり,今大会のレース中にも脳出血で救急搬送となった選手もいました。われわれ医療スタッフは外傷発生時を想定して初期対応のトレーニングを毎日おこなって本番に挑みました。緊張感に包まれたレースのなかで救護活動をおこなった経験は貴重な財産となりました。
また,筆者はBMXと同じく有明でおこなわれたバレーボール競技の医療スタッフとしても活動しました。アメリカの選手が足関節捻挫で退場した際にエコーで即座に評価をしたことでチームドクターや選手から感謝の言葉をいただくと,これまた良い経験を積ませていただきました。
最後に,コロナ渦での東京五輪への参加に理解を示していただいた久永病院長および長期の不在中に負担をおかけした整形外科スタッフはじめ病院の皆様にはこの場を借りて深謝いたします。
(整形外科部長 松井智裕)
病院の取組
チームで支える糖尿病治療
済生会奈良病院では
糖尿病透析予防指導を
行なっています。