平成7年に麻痺が出現し、難病の一つである多発性硬化症と診断されました。ご本人様からいただいた手紙には、
26年前から車椅子生活をしていること。娘さんはご結婚されず本人様の看病にあたり主婦をしてくれていることに感謝の言葉が綴られていました。ご本人様は、他人から可哀そうと憐れみをかけられることが一番嫌であること、自分のできることは自分でやりたいと思っていること。そして、
3年前から、お住まいへお伺いしている訪問看護ステーション野の花のみんなを家族のような付き合いと書いてくださっていました。今では、車椅子に乗り外出するまで回復されています。今日まで、けして楽な毎日ではなかったこと、様々な出来事に遭遇し、困難を乗り越え現在があることを私たちは理解しているつもりです。私たちは、ご本人様と娘様に出会い看護できることに深く感謝しています。ご本人様が、
1枚
1枚心を込めて書いてくださった絵手紙を一人でも多くの方にご覧いただきたいと考え、「訪問看護ステーション」出入り口に展示しています。絵手紙からは、書いてくださっているその時の心模様を読み取ることができます。時には、私たちへの応援や励ましのメッセージが込められていました。看護師をしていて良かったと心から思う瞬間です。新型コロナウイルス感染が収束する頃、お弁当を持って、奈良公園へ出かけることを目標に「野の花」看護とリハビリテーションを提供いたします。
野の花のページは
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※写真はご本人及び娘様の許可を得ています。
済生会奈良病院 訪問看護師テーション野の花 所長:丸山節子